占い師Aです。
最近、「時代も違ったなー」と、考えさせられるお客様がやって来ました。
20代後半で、ショートカットの可愛い女性です。
相談内容が、
「どうやったら彼との関係を、結婚に持ちこめるか」
です。
お相手は、結構年上男性です。
まだ知り合って半年ほど。
もう鍵ももらっていて、彼女の仕事が早く終わると、彼のアパートで待っていて、一緒にご飯を食べに行くそうです。
彼女は彼が大好きで、ずっと一緒にいたいので、同棲を打診するのですが、
「いやー、ちょっと‥」
と、言葉を濁されるとか。
「女性がいるんでしょうか?」
「なら、鍵は渡さないでしょう」
「彼、プライド高いから、あまり自分のことを話さないし、何を考えているかわからないんです」
そういう時はカードの神さまの力を借りる時です。
「彼が何を考えているか、聞いてみましょう」
私はカードをシャッフルしました。
結果、「待ちなさい」というカードが立て続けに出ました。
「その前にやることがあるでしょう」と言われているようです。
「平行線」や、「見掛け倒し」のカードも出ました。
彼は「変わらない」「現状維持」を選んでいるようです。
変わらなければいけないのは彼女の方かもしれません。
「彼を待っている時は、たとえば片付け物をしたりするの? 洗濯物をたたんだり、食器を洗ったり、とか‥」
「ええっ! 何で私がそんなことを?私だって仕事帰りで疲れてるのに」
「じゃあ、じっと待ってるだけ?」
「テレビ見て待ってます。ワイン飲みながら。そしたら、彼が帰って来るから、ご飯作ってくれるし」
「えっ? ちょっと待って。彼がご飯つくるの? 帰ってから?」
「そうですよ。一人暮らし長いから、上手だし。パパッと」
「あなたは?」
「待ってます」
「ワイン飲んで、テレビ見て?」
「そう」
まるで親と子の関係です。
まさに平行線。見掛け倒しですね。
一緒に住む、ということは、生活する、ということです。共に協力して、『衣食住』生活を整えて行く、と言うことです。
ただ、外で稼いで来るだけでは暮らしは回って行かない。
もちろん、最初からうまく出来る必要はないんです。でも、努力しようとする姿勢があるかどうかは問われる。
「あ‥‥そういえばそんなこと、彼から言われたような‥‥。もう少し家事力つけたら、って」
彼は彼女に、ちゃんと想いを伝えていたんですね。
私は言いました。
「まずは料理を作ってあげたら? 3回に1回でも」
「えー! 料理? 私が?」
「あなたなら出来ます」
だって、彼のこと大好きなんですものね。